総勢40名(内出演者は11名)、音楽室での稽古。
僕が中学生の頃、同級生達がやっていたハムレットを観て、面白くないと思った。
翌年はオリジナル劇をやっていたように思うが、さらに面白くないと感じた。
先生から、「オリジナルは難しい」と言っていたのを聞いた。
だから僕の芝居に対する印象は、暗くて、面白くないものであった。だけどその反面、本当に面白くないものなのかという疑問も持っていた。
それから数年後、何を考えたか高校で演劇部に入った。
そこで出会ったのが大林先生と内野(OB・現プロマジシャンU)
さんだった。
彼らは怪物だった。彼らに仕込まれるにつれ細胞が覚醒していく。
とにかく面白い。体全体がしびれる感じだ。「こうでなければならない」という思いが僕を包んだ。
それからまた数年後、僕は母校に戻り後輩達を指導する立場になった。10数年続けた。それも今年、不甲斐ない形でコンクールへの出場も辞退する事になった。
僕にとっての高校演劇は聖域だ。
僕は高校演劇をやりたくて、指導していたわけじゃない。
何かを全力でやろうとしている人間が、僕を必要としているのなら全力で応えたかったんだ。
だけどいつのまにか、先生のようになってしまっていた。
先生から言われた事を、生徒達が自動的に従うようになっていた。
そして今、さらに若い中学生を指導している。もっと難しいのではないかと思っていた。
一言で言えば取り越し苦労であった。
一緒に作り上げていく時間を楽しみにしてくれている。
僕が持っているスキルのほんの一部かもしれないけど、すべてさらけ出して彼らと正面からぶつかりたいと思う。

